赤ちゃんが発熱した!!病院に行くと解熱剤を処方された。
そしていざ看病をはじめるとこんな疑問が・・・
- なんで解熱剤は38.5度以上の時だけ?🤔
- ・きつそうなときって具体的にどんな時に使っていいの?😣
- ・解熱剤使ったのに熱下がらないよ!どうして?
- ・熱といえば『氷枕』や『ひえぴた』だよね?とりあえず冷やしとけばいいの?
- ・あれ?でも熱って体あっためるんじゃなかったっけ?冷やしながら温かくするの?😣
この記事では、こんな疑問を解決することができます!!

こんにちわ、元小児科看護師・保育園看護師で、現在は0歳児のママをやっています!!
『かわはぎ』です🐠😊
私が、実際にわが子に行っている、発熱時の対応をご紹介します!
発熱の基本情報
発熱はなぜ起こる?

大前提として、発熱は『悪』ではありません🥵
発熱は、感染したウイルスや細菌が起こしているのではなく、ウイルスや細菌を殺すために身体自身が起こしています🙌
つまり、発熱は大事な免疫機能であり、免疫力がまだ弱い赤ちゃんが、感染症を治すために重要なことなのです🥹
高熱がでるしくみ
私たちの体は、普段平熱を保つようになっています。それは、脳が体温を平熱に保つように身体に命令しているからです。
感染症にかかった時、体温を上げるために脳から体温を上げるよう命令が出されます。それで平熱よりも体温が上がるのです。
発熱時の対応と根拠
解熱剤の使用タイミング

上記で説明した通り、体温を高く保つことは感染したウイルスや細菌をやっつけるために大事なので、38.5度以上の高熱の時に使用します。
また、以下の条件のうち1つでも当てはまれば使用するようにしています。
☆水分が摂れない
☆食事が摂れない
☆睡眠がとれない
上記の条件で解熱剤を使用する理由としては、
体温を高く保つことを優先するのは免疫機能を保つためですが、高熱による倦怠感(体のだるさや不快感)によって水分や食事が摂れていない状態や、睡眠がとれていない状態では、体力が低下し、かえって免疫力を落としてしまうからです🥵
解熱剤を使用して熱が少し下がると、倦怠感が軽減して機嫌をよくすることができます。
また、解熱剤には鎮痛効果もあるため、喉の痛みや頭痛が軽減され、食事や水分も喉を通りやすくなりますよ😊👍

使用するタイミングは、効果を出したい時間の30分前頃に内服すると良いです🔅
ご飯や寝る時間(無理せず温タオルで体を拭くだけでもOK)のタイミングに合わせてみてください♪
なんで30分なのかというと、赤ちゃんに使用する座薬の解熱剤は、口から内服するよりも早く吸収されるため、30分ほどで効果をだすことができるのです👍
☆よくある質問☆ Q.解熱剤を使ったのに熱が下がらない!どうして?
解熱剤で下げることができる温度は『0.5~1度』で、38.5度以上の時に使用した際、37.5度以上にしか下がらないようになっています。
また、体温の上昇の仕方が激しかった場合は、解熱剤の効果はでていて0.5~1度下げていても、体はそれ以上に体温を上げようとしていて、結果的に体温が変わらなかったということがあります💦
解熱剤が作用していないわけではないので、追加で解熱剤を使うことはNGです😣
クーリング(冷却)のタイミング
熱がでたら『厚着や布団であったかく』『頭には氷枕』というイメージがありますよね!
でも、実は医療現場でこのふたつを同時に行うことはあまりありません!🤔
なぜなら、クーリングというのは患者さんが『暑い』と感じている時にひんやりした物をあてて気持ちがいいと感じてもらうことを目的としていて、『暑い』と感じている時に身体を温める必要はなく、快適だと感じる程度に涼しい恰好をするべきだからです。
逆に、患者さんが『寒さ』を感じている時は温めます。部屋の温度を上げ、布団を使用します。衣類は『快適さ』を重視するため厚着しすぎず、汗を吸収しやすく、ゆとりがあるものを選びます。
なぜ『暑い』と感じる時と『寒い』と感じる時があるの?
脳が体に体温を上げるよう命令している時、お風呂の設定温度を上げるみたいに、脳が体の設定温度を上げています。
設定温度になるように体温を上げようとしている時に、私たちは寒気🥶を感じるようになっています。
そして、原因のウイルスや細菌との闘いが終わり、これ以上発熱する必要がなくなった時に、脳が設定温度を再び下げるため、今度は放熱するために暑さ🥵を感じるのです!
とはいえ、赤ちゃんは言葉が話せないので、わかりにくいですよね!
赤ちゃんは暑がっているか寒がっているか分かるサインがあります😊👍
赤ちゃんでも分かる暑い・寒いのサイン

寒い時🥶は、手足の平が冷たくなるよ!震えがおきることもあるよ!

身体が体温を上げようとしている時だね!

暑い🥵と感じる時は、手足の平が温かくなって、汗をかいたよ!

体が放熱しようとしている時だね!
目の届く範囲で寝かせる
私は普段、枕や布団などは置かずに安全性を重視した赤ちゃん専用の寝床に寝かせているため、寝た後は寝室を少し離れて家事をしています。
しかし、発熱時は『熱性けいれん』が発生する可能性を考えて、日中は、家事中も目の届く『リビング』で寝かせるようにしています🙌
熱性けいれんが起きると、けいれん中に嘔吐する可能性があります。嘔吐をして喉につまらせて窒息してしまう危険性があるので、発熱時はなるべく目を離さないようにしてください🙌
まとめ
発熱は大事な免疫機能!
発熱時は、『熱が高い状態を維持しつつ、食事や睡眠がとれるように解熱剤やクーリング(冷却)で調整する』ことを意識して看病します☆
解熱剤を使用するか迷った際の判断基準はこちら↓
解熱剤を使用するタイミング(38.5度以上の条件を満たしているかつ)
☆水分が摂れていない時
☆食事が摂れていない時
☆不機嫌で睡眠がとれていない時
クーリング(冷却)を行うタイミング
☆『暑さ』を感じている時
赤ちゃんは言葉で伝えられないので、暑さを感じているサインを見よう!
「手のひらや足の裏が温かくなった時」や「汗をかき始めた時」がサイン!!
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